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オバサンが読む『青空の卵』と、空のある風景 [坂木司]

このシリーズは、文庫本の装丁、そして、
探偵と助手コンビのキャラ設定に(ちょっと)
魅かれて手に取ってしまった。

作者と同名の「僕」と中学時代からの親友、鳥井のコンビが
日常の中で出会う不器用な人々の憂いと悲哀に巻き込まれ、
右往左往し、解決していく。

このシリーズでは、鳥井が探偵役だが、
中学時代のいじめや、複雑な家庭環境が根っことなってか、
自称引きこもり。シニカルな大人の部分と、
聞き分けの無い子どものような心を併せ持つ。

親友である「僕」は、その友人を外の世界へ
引っ張り出そうとしてはいるのだが、
相互依存の微妙なバランスが2人の間で
ゆれている。

人の善意や純粋性に触れたり、
反対に悪意に出会ったりするたび、
「僕」は涙する。よく、泣くんだわ、これが。

涙する「僕」とそれを見てオロオロする子どもの鳥井。

ま、こういう2人の関係はさておいて、
このシリーズの特徴として、話をおうごとに
どんどん登場人物が増えていき、いつしか
鳥井と「僕」の周りには、魅力的な人物が退場することなく
集まっている。

彼ら一人一人を、ずっと、もっと、
見ていたい気がする。

仔羊の巣 (創元推理文庫)

仔羊の巣 (創元推理文庫)

動物園の鳥 (創元推理文庫)

動物園の鳥 (創元推理文庫)

  • 作者: 坂木 司
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2006/10/11
  • メディア: 文庫


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