オバサンが読む『青空の卵』と、空のある風景 [坂木司]
このシリーズは、文庫本の装丁、そして、
探偵と助手コンビのキャラ設定に(ちょっと)
魅かれて手に取ってしまった。
作者と同名の「僕」と中学時代からの親友、鳥井のコンビが
日常の中で出会う不器用な人々の憂いと悲哀に巻き込まれ、
右往左往し、解決していく。
このシリーズでは、鳥井が探偵役だが、
中学時代のいじめや、複雑な家庭環境が根っことなってか、
自称引きこもり。シニカルな大人の部分と、
聞き分けの無い子どものような心を併せ持つ。

親友である「僕」は、その友人を外の世界へ
引っ張り出そうとしてはいるのだが、
相互依存の微妙なバランスが2人の間で
ゆれている。
人の善意や純粋性に触れたり、
反対に悪意に出会ったりするたび、
「僕」は涙する。よく、泣くんだわ、これが。
涙する「僕」とそれを見てオロオロする子どもの鳥井。
ま、こういう2人の関係はさておいて、
このシリーズの特徴として、話をおうごとに
どんどん登場人物が増えていき、いつしか
鳥井と「僕」の周りには、魅力的な人物が退場することなく
集まっている。
彼ら一人一人を、ずっと、もっと、
見ていたい気がする。














